フライングスター 代表 小林眞 こばやしまことの覚悟の瞬間|覚悟の瞬間(とき)
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なぜか引きつけられる映像
普段よく目にする風景を日常とするなら、観たことのない珍しい風景やアングルは非日常の領域にあると言えます。さらに視線の先にあるものがとても美しく、迫力があるとすればどうでしょうか。
「普段お目にかかれない美しく迫力がある映像」に出会った瞬間、あなたの脳はこの刺激に反応しないはずがありません。そうです何だろう?という疑問符の先に、もっと観てみたい、知りたいという欲求に駆られるはずです。女性のコスメ、ヘアメイクやファッションも男性の視線を引きつける重要な要素ですが、同様に魅せるという意味で、ドローン映像はまさに理屈抜きの脳への直球映像だと思うのです。
さらに、鳥のように自由に空を飛んでいるような解放感や空へのあこがれといったポジティブなイメージが相乗するため、観る人の想像力を掻き立て、驚きと感動を創出してくれます。
この映像特性を活かして、ヘッターの見出し映像や、PVの店舗、商品、サービスのイメージカットのような、特に注目してほしい部分に使用され始めています。
ありえないところからの撮影
2010年パロット社の「AR Drone」が発売されフライングカメラコンセプトが確立されてから10年。ここ数年は機体やカメラの性能も飛躍的な進化を遂げ、だれでも安全にすばらしい映像を撮影することができるようになってきました。
ドローンの空撮が一般的ではなかったころは、地上からの撮影か、ヘリコプターからの空撮が一般的でしたので、ドローン目線の映像は、あり得ないところからのアングルからの映像ということで大きな話題になりました。
ここ数年はマスメディアにもドローン空撮が使われるようになり、見慣れてきた感がありますが、ドローン空撮のジャンルには、このほかに小型のドローンに高性能カメラを装着し、FPV(ゴーグル)のモニターを見ながら操縦するマイクロドローン撮影というものがあります。
狭い隙間を縫うように飛び、すれすれに近づいて被写体を追いかける。マイクロドローンの映像はまさにあり得ないところからの空撮だと思います。このような映像はこれまでCG以外では考えられませんでした。
一筆書きの映像を作り上げるには、熟練した操縦技術と映像センスが要求されますので飛ばす方が少ないですが、その分希少価値があり、観た人に驚きと感動を与えてくれるとてもインパクトのある映像だと思いますので、今後がとても期待される撮影技術なのです。
広がる応用範囲
これまでの空撮は、クリエイティブな映像制作のジャンルが中心でしたが、そのほかの社会活動にその応用範囲を広げていく試みがなされています。点検の分野において、屋根、ソーラーパネルの点検はすでに顕在化されていますが、そのほか、狭小空間(ボイラー内部やバラストタンク、配管シャフト、下水道)など人にとって厳しい環境下における点検をドローンが人に代わって点検する専用ドローンも開発されています。
建築の分野では、ビルの外壁や鉄塔、架橋などのインフラの点検をドローンで行う試みがなされています。そのほか土木測量ではすでに精度の高い3Dデータ化によるIーコンストラクションはどんどん普及されています。
農業分野では農薬散布、害獣生体観測のほか、作物育成状況のデータを収集分析、薬剤のスポット散布や収穫期の見極めなどスマート農業への活用もこれからさらに有望になっていくことでしょう。
日本が抱える大きな課題は、なんといっても少子高齢化時代における人材不足。これからは、3K(きつい、汚い、危険)な仕事ほど担い手不足がさらに深刻化し「人手をかけずに省力化、効率化をいかに図るか」は重要なポイントになっていきますので、ドローン空撮は「人の目」に代わって様々な場面で活用の場面が広がっていくことでしょう。
このような空撮の魅力を感じ2018年に創業した時の心境を撮ってもらった「覚悟の瞬間」。よろしければご覧ください。