活動の記録

ドローンの機体登録をスマホやってみた

お元気ですか

コロナのダメージも癒えない中、ウクライナのロシア侵攻は、世界中の多くの人々に驚きと衝撃と恐怖をもたらし、2022年は波乱の幕開けとなってしまいました。時代の潮目が大きく変わる前兆だと感じる方も多いのではないでしょうか。とにかく平和で明るい方向に変わってほしいとお祈りしております。さてドローン業界の2022年は国土交通省の「空の産業革命」レベル4完結に向けた無人航空機の大きな法改正が行われる節目の年となります。何が変わるのか?というと、これまで飛行禁止としていた「人口集積地の上空を目視外飛行させる」ことを許可するというのが主たる目的です。背景には、ドローンを物流、点検などの産業へ積極的に活用していこうという意図があります。この目的達成には、安全面を考慮したいくつかの法整備が必要だということで本年がその初年度という訳です。大きく変わるものは、①機体の登録制度、②操縦者ライセンス制度、③リモートIDシステムの搭載です。機体の登録制度は、自動車でいうナンバープレートみたいなもので、昨年12月20日より本年6月20日の期間を事前登録期間(猶予期間)として現在受付ており、6月21日から登録義務化となります。操縦者ライセンスは飛行環境により2カテゴリーの国家ライセンスを設ける予定になっておりますが詳細はこれからとなります。リモートIDシステムとは、飛行中のドローンと公的基地局を通信で結び、リアルタイムに機体及び所有者情報が把握できるシステムのことで10月を目途に導入されるとしていますが現在のところ6月20日までに登録された機体については、システム搭載の義務はないです。また、ドローンレース場など特定区域として国土交通省へ届け出をしている場合は、その場所で飛行する機体はリモートIDシステムの搭載は不要とのことです。今回はドローンの機体登録をスマートフォンを使って実際にやってみましたのでご参考になればと思います。

機体登録の目的

ドローンを下記の3つのポイントを押さえ、安全かつ適正に運用しようというものです。具体的には申請して登録料を支払い機体に付与された登録番号を機体に明示することが本年6月20日以降法律で義務づけられます。未登録機体を飛行させている(野良ドローン)と、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に科せられますのでご注意ください。

  • 事故発生時等での使用者の把握
  • 事故の原因究明し更なる安全性に繋げる
  • 安全上問題のある機体を排除し安全性を確保する

対象となる機体

野外を飛行させる機体重量100g以上(含バッテリー)のドローン、ラジコン機が対象です。具体的にはdjiのマビックミニや、100g以上のレース用ドローンも野外を飛行させる場合対象になります。

※6月20日以降機体重量100g以上(これまでは200g以上だった)のドローンも飛行禁止条項上(人口集積地、人、物30メートル以内等)で飛行させるには、別途航空局への許可申請とFISS(飛行前登録)が必要になります。

登録の手順(スマホで本人確認をマイナンバーカードで行った場合)

ドローン機体登録システムは下記の3ステップで成り立っております。まずはIDとパスワードを取得してポータルサイト内に入り、所有者の個人情報と対象機体の内容を手順に沿って入力。マイナンバーカードの情報に照らして本人確認を実施し、審査して許可が下りたら、申請手数料の支払いが確認されたのちに機体登録番号が発番されるという流れです。事前に準備するものは、マイナポータルAPの取得、マイナンバーカード、機体のシリアルナンバー(製造番号)、クレジットカード等(支払い方法によって異なります)です。

  • 申請
  • 入金
  • 登録番号の附番

アカウント開設手順

  1. 国土交通省の無人航空機登録ポータルサイトを開き、「今すぐ登録」を選択します。(登録手順の中で本人確認をマイナンバーカードでやる場合はスマホの使用をお勧めします)
  2. 「個人向け」と「法人団体向け」の2つのアカウント開設ボタンでそれぞれ自身に適応するボタンを選択します。(団体法人の場合はgBIZIDと登記事項証明書、印鑑証明書が必要です)
  3. 「利用規約」と「飛行ルールの内容」が表示されますので、読んだ後にチェック欄にチェックをそれぞれ入れます。※クリック&スクロールしないとチェックが入りませんのでちゃんと読んでください。
  4. 氏名、住所、電話番号、生年月日、メールアドレス、パスワード等の必須項目を埋め、確認ボタンを押します。
  5. アカウントID番号がメールで送られてきて、アカウントの開設が終了です。(パスワードは最初に入力した任意の6桁以上の英数字です)

申請の手順

  1. 無人航空機ポータルサイトメイン画面の「今すぐ登録」ボタンを押し、Dips ドローン登録システムの画面を開きます。メニューボタンを押しログインボタンを選択、ログイン画面にID、パスワードを入力してシステムにログインします。
  2. メインメニューの新規登録を選択します。
  3. 本人確認をマイナンバーカードでするを選択して「次へ進む」を押します。(そのほか運転免許証、パスポート、それ以外の書類でも本人確認が出来ますが、登録料が900円と一番安く済むのがマイナンバーカードです)
  4. 「所有者情報画面」に移行しますので、氏名 住所 電話番号 生年月日 メールアドレス等を入力して「機体情報の入力」を押します。
  5. 「機体情報の入力画面」に移行しますので、「メーカーの機体・改造した機体」のボタンを選択し、製造者名 型式名 機体の種類 製造番号 リモートIDの有無(無しで大丈夫です)改造の有無をそれぞれ入力し、複数の機体を同時に登録する場合は「他の機体情報を続けて入力」へ進み、それ以外は「使用者情報の入力」へ進みます。※改造機である場合、「改造あり」を選択すると機体全体、機体前部、機体側部、送信機の写真の添付と改造内容の記載(100字以内)を求められますのであらかじめ用意してください)
  6. 「使用者情報の入力画面」に移行しますので、所有者と使用者が同一であれば「はい」を選択し「情報確認」のボタンを押します。(とりあえず「はい」として後に使用者変更することも可能です)
  7. 「所有者・機体・使用者情報の確認」画面に移行し、問題なければ「登録申請」ボタンを押します。
  8. 新規登録手続き申請を行います….のアナウンスの下のOKボタンを押すと、先に入力したメールアドレスにメールが届きます。
  9. メール内の本人確認用のURLを開くと、認証完了に移行し、メールアドレスの認証を確認しましたというインフォメーションの画面になります。次に画面上部のURL表示窓の横にある四角で囲まれた数字のところを押し、プロセス表示画面の中の「電子署名を作成します」画面のOKボタンを押します。
  10. マイナポータルAPの「電子署名の付与」の画面に移行し、マイナンバーカードのIDを入力し、マイナンバーカードをスマホにかざし読み取りをします。承認完了の画面になったら、9と同様画面上部のURL表示窓の横の数字を押して、プロセス画面を呼び、「利用者認証を行います」の画面のOKボタンを押します。
  11. マイナポータルAPの「スマホでログイン」画面に移行しますので、マイナンバーカードのパスワードを入力します。マイナンバーカードをスマホにかざし、情報照会させると「認証完了」画面に移行しますので、9、10と同様に画面上部のURL表示窓の横の数字を押してプロセス画面を開き「手続き完了」画面を選ぶと手続きが完了します。審査にタイムラグがありますが手数料納付に関するメールを待ち、料金の支払い手続きをします。

登録料金の支払い

  1. 申請の手続き完了に引き続き、手数料納付に関するメールが届きます。支払いはクレジットカード、ペイジー対応のATM、ペイジー対応のインターネットバンキングが選べますので、画面の手順に従い支払い手続きを完了してください。 登録手数料は、本人確認をマイナンバーカードで行う場合 900円(一括申請2機目以降890円)運転免許証、パスポートで行う場合 1450円(一括申請2機目以降1050円)紙媒体での確認2400円(一括申請2機目以降2000円)となっていますので、マイナンバーカードの本人確認をお勧めします。
  2. 支払い手続き後、決済完了のメールが届きますので支払い手続きは完了です。

登録番号の付与

    1. 支払い手続き完了後、タイムラグはありますが、新規登録の申請を賜りましたのメールが届きますので、ドローン登録システムにログイン(アカウント作成時のID、パスワードが必要)して、申請状況確認 詳細確認を開くと機体情報の欄にJU…….から始まる登録番号が記載されています。
    2. 機体重量25キロ以下の機体であれば3㎜以上の文字で機体に番号をテプラ等で表示させればすべて完了となります。

お疲れ様でした。

 

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