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HPのイントロダクションムービー制作のポイント

トップページの狙いは次のアクションにつながる好印象の創出

前回に引き続きホームページのトップページのビジュアルについてのお話をさせて頂きます。、トップページはお店に例えると店頭になります。お客様が入店されるまでには、立ち止まってもらう、店の雰囲気を感じ取ってもらう、メニューやショーウィンドウを見てもらうといったプロセスがあります。実店舗ではこのプロセスに沿って、看板やネオンサイン、店構えやのれん、ディスプレイなどの告知物(視覚接点)を最大活用して、入店率を上げる努力をしている訳です。ただしお客様がお店やWEBページを選ぶプロセスおいて、HPと実店舗では違うところがあります。実店舗を選択する場合の例として、昼食時に国道沿いを車で走っているときにお昼ご飯を食べたいと思ったときラーメン店なのかうどん店なのかファミリーレストランなのかと複数の選択肢が浮かんできます。ところがHP検索のプロセスでは、ラーメンならラーメンのカテゴリーを検索し、さらに地域を限定するなど知りたい事柄を絞りリストアップされた中で選択するというプロセスになります。つまりお客様は目的を明確にして探しているので、どんな料理でもよいのでお昼ごはんが食べれればよいという動機のお客さんはほぼ入店してこないということになります。ずらりと競合店を並べられた中で吟味されることになります。ですから他店より目立ち、雰囲気の良い店構えをトップページ上で演出出来ているか否かは重要なカギとなるわけです。トップページのビジュアル表現には、グラフィックス、静止画、ムービー、アニメーション(CG)などがありますが、それぞれにメリット、デメリットがあり、状況に応じて使い分けされていますが、SNSや動画配信サイトなどの普及によってムービーがより身近な存在となったことから、HPでもイントロダクションムービーやプロモーションビデオが良く使われてくるようになってきました。そこで今回はトップページの「顔」とも言うべきイントロダクションムービーについて掘り下げてみたいと思います。

イントロダクションムービーの制作ポイント

HPのトップページのイントロダクションムービー制作上のポイントを4つあげてみました。それぞれについて掘り下げてみたいと思います。

1.テンポよくリズミカルに長くても15秒程度(容量5G以内)に絞り込んで編集する。
2.驚きがある、迫力がある>>印象に残る
3.全体のテイストを統一する。
4.企業や店舗のイメージ(理念、ポリシー、社名店名ロゴ、社屋など)を伝える。

テンポよくリズミカルな編集

メインビジュアルで流す映像は、15秒程度でテンポ良くリズミカルにしたほうが、観る側にストレスなくスムースです。例えば12秒(4秒×3)のフレームで構成要素を考えたとして、テイク1(製品紹介)、テイク2(企業ポリシー)、テイク3(製造工程)といった場面が等間隔で繰り返し流れる設定になります。不等間隔で編集された映像はストレスになりがちなので、時間的なメリハリをつけたい場合は、スローモーションや早送り、タイムラブスなどで表現し、まずはリズムをつくることが大事です。また、ムービーのデータ容量が重いと、他の機能に影響を及ぼしたり、観る人のPCのスペックによっては再生時にカクカクとした動きになることがありますので5G以下に収めることをお勧めします。

印象に残るビジュアルを考える

なんといっても、印象に残り意図したイメージが感じ取れる映像づくりが重要になってきます。同じ被写体であっても、カメラアングルや画角、ライティングや昼と夜などロケーションによってその映り方は大きく変わります。またスローや早送り、タイムラプスなどの時間軸の変化を与えても印象は変わっていきます。例えば、黒毛和牛のステーキを鉄板で焼いているシーンであれば、ディナータイム想定の重厚感あるライティングにして、フランベや肉のカットなどの動きを入れてマクロ撮影でスローにすることで、おいしい音や香りといったシズル感が伝わってくるような迫力ある表現が可能になります。また、簡易的にストックフォトなどで肉を焼くシーンの素材を購入することも可能ですが、オリジナリティが薄れてしまいますので、できれば部分的に使用するに留めておきましょう。逆に製造プラントなどの大きな構造物を被写体とした場合は、ドローンによる空撮シーンを取り入れることで、奥行きや立体感をダイナミックに表現できます。しかも鳥になって空を飛んでいるような開放感も得られるため、未来的、先進性といった抽象的な感覚も表現できますのでおすすめです。また、住宅のお部屋紹介やリビング家具など動きのない被写体をアクティブに表現したい場合、マイクロドローン撮影が効果的です。お部屋を自由に飛び回りながら映し出す映像は、動きと迫力があり観る側に強いインパクト与えます。

全体のテイストを統一する

シリアスな実写映像で表現している中に、いきなりロリ系のアニメーションが出てくるとどうでしょうか?意図的にアンマッチングな意外性でインパクトを狙ったとしても観る側にとっては違和感でしかありません。15秒で違和感なく直感的に伝えたいことを感じ取ってもらうには、統一感のあるテイストを維持しながらリズミカルにインパクトを乗せていくことが重要です。「フム」「フム」「ウォー!」と感じて頂ければ、HPの価値がどんどん上がっていきます。

企業や店舗のイメージを伝える

トップページは実店舗のエントランス。店舗の名前や企業名、理念やポリシーはいわゆるのれんや表札にあたります。イントロダクションムービーにおいても画面のどこかに名前やロゴや企業理念やポリシーを載せることでアイデンティティをお伝えすることが出来ます。その際は、文章ではなく直感的にイメージできるショートセンテンスのほうが効果的です。また、フォントや文字の大きさ、色、レイアウトも伝えるイメージに合わせてデザインされたものを使うと見た目が良くなりイメージアップにつながります。商品やサービスのPRありきで、トップページのグラフィックス領域にいきなり3分5分の商品プロモーションVを載せているHPもありますが、重すぎて観る側が消化不良を起こしてしまう可能性大です。詳しく商品やサービスを紹介したい場合は、紹介ページの中に埋め込むのが適切です。漫才で言えば「つかみ」の場面でいきなり「おち」は来ないのです。

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